スペシャル – 先行上映会・第2弾 レポート

先行上映会・第2弾 レポート

最終節まであと少し!高まる熱気の中で開催されたアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』先行上映会第2弾をレポート!

 12月1日、新宿バルト9・シアター9にて、アニメ『クジラの子らは砂上に歌う』の先行上映会が開催されました。10月からの放送・配信開始に先駆け、9月22日に開催された前回の上映会では、第1話~第3話を上映。メインキャストが登壇したトークショーも含め、作品への期待感が高まる内容でした。今回は、中盤から終盤となる第7話から第10話までを上映。さらに、花江夏樹さん(チャクロ役)、梅原裕一郎さん(オウニ役)、島﨑信長さん(スオウ役)といったキャスト陣に加え、神谷浩史さん(シュアン役)も交えたトークショーも開催されるとあって、多くのファンが詰めかけました。
 上映された第7話から第10話は、泥クジラの住人たちと、突如として襲来した帝国軍との激しい攻防が中心として描かれる、物語としてもひとつのピークをむかえる内容。手に汗握る怒涛の展開と、その中で見せる各キャラクターたちの懸命な姿が、大迫力のスクリーンと音響という映画館ならではの設備によって、よりリアルに体感できる機会となりました。
 上映終了後、イベントの第2部として、トークショーが開催。大きな拍手の中、花江さん、梅原さん、島﨑さん、神谷さんがスクリーン前に登壇しました。トークの内容は、上映された話数への率直な感想を皮切りに、「キャラクターを演じる上で、変わっていったこと」、「印象的なセリフやシーン」、「アフレコ現場の雰囲気」といった収録現場に関する内容のほか、「泥クジラの住人だとしたら何がしたい?」といった質問も飛び出しました。花江さんは「工房で働きたい」と答えたほか、梅原さん、島﨑さんを含めた3人は「“無印”として泥クジラで長生きしたい」と語ったのに対し、神谷さんは「素直な良い子たちにサイミアの使い方を教えたい」という理由から“印”を選び、「短く太く生きたい」と正反対の発言をしたのが印象的でした。

 続けて、Blu-ray BOXとDVD BOXの上下巻に収録される新作OVAの内容が、今回のイベントで情報解禁となりました。内容は本編とは打って変わって、コメディタッチの「学園モノ」。しかも、その原案は原作者である梅田阿比先生が手掛けたオリジナル作品となっています。キャスト陣はOVAのアフレコについて感想を語り合ったほか、島﨑さんはOVA用に張り切って演じたものの、ボツとなった“キラキラなスオウ”を特別に披露する一幕も。そのほか、鳥取県「砂の美術館」や「すなば珈琲」とのコラボ紹介などを挟み、最後はキャスト陣からの挨拶で締めくくられました。
 「原作が持つ独特の雰囲気や設定を、正面から丁寧に描いている作品。イシグロ(キョウヘイ)監督以下、スタッフやキャストもこの続きを描いていきたいと思っています」(神谷さん)、「キャストやスタッフのインタビューもたくさん読んでもらって、『クジラ』への愛を深めてもらえると嬉しいです。続編ができるよう、僕も皆さんと一緒に応援していきたい」(島﨑さん)、「オウニとニビのエピソードに関してはとても丁寧に描かれていて嬉しかったです。作品を見て得られる、楽しい、面白いという感情を友人・知人に伝えてもらえれば」(梅原さん)、「『クジラ』は、泥クジラという実在しない世界に想いを巡らせる楽しみがあるし、心に訴えかけてくるものがあると思います。ときに辛い場面もあるかもしれませんが、最後まで応援してください」(花江さん)と、4人とも熱のこもったメッセージを投げかけていました。

 放送・配信中に開催されただけあって、今回の上映会は熱気に満ちあふれていました。アニメ『クジラの子らは砂上に歌う』は最終節まであと少しとなりましたが、果たしてどのようなエンディングを迎えるのか、よりその内容が楽しみとなるイベントとなりました。

先行上映会・第2弾 概要
日時:2017年12月1日(金)
会場:新宿バルト9(シアター9)
登壇者:花江夏樹(チャクロ役)、梅原裕一郎(オウニ役)、島﨑信長(スオウ役)、神谷浩史(シュアン役)
司会:井上富美子

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© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会