原作者・梅田阿比先生 コメント
—— 『クジラの子らは砂上に歌う』をアニメ化するとお聞きになったときの感想をお教え下さい。
梅田 最初にアニメ化のお話を聞いたとき、まだまだマイナーな漫画だったので、とても驚きました。正式に決定するまではまだ喜べないと思って、平静を装っていました(笑)。
独特の世界設定や多すぎるキャラクターなど、アニメーターさん泣かせの原作かもしれません。ですが、素晴らしいスタッフさん方に携わっていただけることになり、とても嬉しく光栄に思います。アニメの制作は大変だと思いますが、作品の完成をとても楽しみにしているところです。
—— アニメで期待すること、もしくは、原作者から見た「アニメで注目してほしいポイント」をお教え下さい。
梅田 漫画の中でもできるだけ作品の舞台の「泥クジラ」を肌で感じてもらえるように…と描いているのですが、難しくいつも苦戦しています。アニメでは漫画でぶつかっている壁を越えて、「泥クジラ」の光や空気を表現していただければ嬉しいと思っています。チャクロたちの住む舞台が、アニメーションで色彩のある世界になるのが楽しみです。
あとはキャラクターに声や動きがついて、より皆さんにとって親しみやすくなるのでは、と期待しています。登場人物が多い作品ですが、お気に入りのキャラクターを見つけて観ていただけるとハラハラできると思います!(内容的にも…)
—— 放送を楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いいたします。
梅田 大人の方も若い方も、男性も女性も、原作の読者さんも知らない方も、楽しめるお話だと思います。もしかしたら少しだけショッキングな内容もあるかもしれませんが、それでもテレビの前でチャクロやリコスたちに寄り添って、一緒に砂の海で暮らしているような気持ちになってもらえたなら、原作者としてとても幸せです。